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へっぽこな日々のこととその場の思いつき
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重い言葉と軽い言葉

山田ズーニーさんのコラムを読んで考えた

でかい分子のように
自分で栄養を吸収して言葉を発している人は
ボディブローのような重い言葉をぶつけてくる。
うちの母はきれい好きだ。

暇があればレンジフードを磨き、
壁と床の接する面を楊枝で掘り返し、
家中のカーテンを洗う。
ものだって自分のものなら1年使わなければ捨て、
家族のものなら3年使った形跡がなければ捨てる。
気持ちいいくらい捨てる。

そんな母の口癖は
「心を込めて扱えば長持ちする!」
だ。

当たり前のシンプルな言葉だけど、
4年さわってない戸棚がある自分にはしみる。
やらなくてはな、と思う。
デスクの上だけでも片づけたりする。
母が「きれいなところにいいものがくるんだ!」というのを聞くとそうだろうな、と思う。

知人にとても好奇心があって勉強家の生活提案カウンセラーみたいなことをしている人がいる。
とても勉強熱心なので新しいことを次々取り入れ、資格を取得する。
今はやりの断捨離のようなこともやりだした。
確かにあの本を読むと捨てる大事さが痛いくらい分かる。
でも彼女の言葉は軽い。
ふーん、よかったね。という感じ。
ワークショップにいって学んで、日々実践して、クライアントにも指導しているらしい。
だけど、軽い。
ああ、がんばって学んだんだな、以上の感想が思いつかない。

機械的に決められたルールで片づけていくのは、
トレーニングとして有効かもしれないけれど、それだけで終わり。
これさえやれば大丈夫、と行き止まりになっている。
無学な母の「私の大事な家を気持ちよく保とう」というぎらぎらした目で行う片づけは、
日々変化し、掃除法も工夫されている。

ズーニーさんの言う
「分解したものだけが構築できる」
「加工品と生のもの」
と同じことなんだろうと思う。
洗練され確立された方法は無駄がない。
誰かが試行錯誤して、まとめてくれた、分解してくれた栄養だ。
きっと純粋ですばらしいものなんだと思う。
でもビタミンCだって合成の純粋な錠剤よりもアセロラとか生のものからとった方が定着率は断然いい。
実際錠剤で飲んでいたときより生のものを毎日とる今の方がお肌の調子がよくなった。
ビタミンCはフィトケミカル(こまいいろんな栄養素)と一緒じゃないと人間は吸収できない。
それと同じで掃除の思想みたいなものだってフィトケミカルみたいに雑味のある母の言葉の方が効くんだろう。
自分で建てた家を10年間新築同様に保ってきた母の言葉は重いのだろう。

勉強熱心な彼女も「ワークショップで学んだ」「資格を取った」という大きな看板に頼りきりにならず、自分流にかみ砕き始めたら、私も言葉に打たれるのかもしれない。

自分で分解するというのは大変だけど
でもとっても大事なプロセスなんだな。
by sonoheso | 2011-11-23 18:42 | 考える筋トレ部
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