ソノヘソ 


へっぽこな日々のこととその場の思いつき
by ソノヘソ
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静かな青い炎と荒れ狂う赤い炎

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呼びかけても反応が返ってこない
無視
なかったことにされる
冷たい冷たい感情
でもこれは私自身に向けられているものと
ちょっと違う
第一、彼女と私の間にそれほどの積み重ねがない
ここまでの温度を生む理由がない

なんで?

同じような呼びかけを男性がする
甘い、とろけるような応対
本当に可愛らしく相手に寄り添う
同じ人なのにこの違い

なんで?

しばらく見ていたら、
彼女の反応はおもしろいくらい二つに分かれている
ひややかな拒絶はおせっかいな女性へむけて
とろけるような甘えは頼りがいのある男性へむけて
でもおせっかいも、頼りがいも同じもの
同じ呼びかけ、発している人の性別が違うだけ

個人がどうのと言う前に
性別でくっきり分けている
彼女にとって女性は憎むべき存在なのだ
静かな炎がゆらゆら燃えている
姉、母、身近な女への憎しみが根底にある
「あなたは私を裏切り、コントロールしようとした」
決して許さない
もちろん表面上はにこやかに女性に接する
でも彼女の世界には本当の意味で女性は存在しない

ふとしたときに女性に対して厳しく、辛辣になる
それは自分を守るためなんだろう

男性は自分を守ってくれる
だから基本的に心の扉をオープンしている
甘えることに躊躇がない

それはとても愛らしい
赤ちゃんの無条件の信頼と同じ
もちろん男性はそれに逆らえない
頼られる行為はプライドをくすぐる

か弱い彼女の観念は強化されていく
男性は味方。女性は敵

か弱い彼女と正反対の女性がいる

手強い彼女は張り合うことがやめられない
社会に、敵に、実績に、
なにより男性に
自分の優秀さを証明しようとする
痛々しいくらいがんばる
誰も手強い彼女を責めはしないのに
彼女はどんな場面でも最高であろうとする

そんな手強い彼女は女性に対して
やさしい
助言や楽しみを共有する。
気づくまで待ってあげる

一方、男性に対しては厳しい
常に自分の能力との優劣をつけようとする
男性が間違いに気づくのを待てない、幻滅する
容赦ない言葉でやりこめてしまう

手強い彼女は傷だらけで社会と立ち向かう
本当は誰かに守ってもらいたいのに
自分を預けられるだけの相手がいない

女性に対しては自分が庇護者となり
男性はいつも点が足りないから任せられない

手強い彼女は闘技場の獅子のように
男性をかみ殺してしまう

根底には男性への絶望があるのだろう
燃え盛るような地獄の炎
兄、父や身近な男は彼女を守らなかった
理想像を期待し続けたり、
借金や約束を破る行為で
彼女を裏切り続けた
だから彼女には強くなる選択肢しか残されていない

手強い彼女は心に高い城壁を気づき
トゥーランドットのように無理難題を突きつけ
救い出してくれる男性を待っている
でも、自分をかみ殺す女を誰が救うというのだろう
男性は恐れ、近寄らない
その激しさに共感する女性だけが彼女に
近づき、慰められる

二人とも動けない
二人とも人と関わってるけど苦しそう
でも表面は一見穏やか
だからこそ内面で燃え盛る炎は激しい

か弱い彼女のあり方も痛々しい
女性に敵を作り続け
きっと男性を喰い散らかす
「愛情」という餌で男性を釣り、
足りない足りないとハードルをあげ
何人もの男性を振り回す
きっと男性の愛で彼女の飢えは満たされない
女性との対決、コントロールからの離脱
本音の表明がいる

手強い彼女のあり方も痛々しい
男性をぶち殺し続け
おそらくは他の女性に引け目を感じ続ける
女性としての責務、結婚、出産、子育てという共同作業
それをこなせない自分に腹を立て
責務をこなす女性の背中を見て打ちのめされる
男性との和解、あきらめるという譲歩
正当な怒りの表現がきっと必要

正反対だけど
根底は同じ
私も同じ
個人でなく、
もっと奥にある男性性、女性性
それらはちゃんと取り扱われているだろうか
by sonoheso | 2011-12-07 16:45 | 考える筋トレ部
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