ソノヘソ 


へっぽこな日々のこととその場の思いつき
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一年たって思うことは案外変わらない

旅行・地域

パンチャカルマに行って、
帰ってきて、
なんだかあれは夢だったんじゃないかと、思う。

牛がのんびり歩いて、
地平線まで荒野で、
うんちが落ちていて、
チョコレート色肌の人たちがバイクで飛ばしている。

賢さや卑しさ、
豊かさと貧しさ、
美しさと醜さとの差。
朝の柔らかい日差しと、昼の暴力的な太陽の差の激しさ。
いちいち強烈だった。

1年たって、震災もあって、体調は乱降下したりもした。
でも、最良の状態を知っているから、大丈夫。
今はちょっとへたれているけど、戻せる。
そんな自信が生まれた。自分の基本ラインを知るってことは大事だ。

英語もろくにできないくせに、インドへ行って、吐いて騒いでいろいろ出して、どきどきだったけど、もう一度行ってみたい。
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by sonoheso | 2011-12-04 17:09 | へっぽこインド滞在記

帰ってきてからの変化、実際、数字に出ると驚くよね。

旅行・地域

パンチャカルマを終えての変化。
なにが変わったのか、行く前のわたしと、行った後の私。数字的なものでいくと

○体重5、5キロ減

これはヴァマナ(吐く治療)で謎の液体が1、5キロ分でたのが大きい。
で、ヴァマナ後はなかなか消化力が戻らず、液体っぽいものばかり食べていた。
日本に戻って、驚いたのは日本の食事の重たさ。
消化できない。
吹き出物&口内炎祭り。
小食にし、スープを必ずつけることでなんとかやりくりしていた。

○視力が右が+3、左が+2よくなった。

めがねを三ヶ月前に作りなおしたばかりだったのだけれど、パンチャカルマ二週間目を過ぎたあたりから、かけていると疲れる。
これはもしやと思い、はかりなおしたら目が良くなっていた。
正確に言うと度数は右が+2、左が+1で、乱視が無くなった。
軽い乱視がめがねをかけ始めた小五のころからずっとあったのが無くなった。
なのでそれを加味すると+3、+2ぐらい良くなっていた。
はかった眼鏡屋さんは首を傾げていた。
これはたぶんヴァマナのおかげ。
目はピッタの座、ピッタはカパを嫌う。
ヴァマナはカパを出す治療。
よって副作用で目が良くなった。びっくりびっくり。


数字的なものではないけれど、体感できた変化。

○頭脳が明晰になった。

サダナンダ先生に言われていた。
「あなたが怒るのはアーマ(毒素)が頭に詰まっているせいで空回りしてしまうからです。
すべての処方を守れば(それはパンチャカルマだけでなく日々の食事や行動も含まれる)今は1だけれど10できるようになる」
アーマがでた。10では無いけれど、4はできるようになった、たぶん。
まず、段取り上手になった。
処理脳力があがった。
ためらいが無くなった。
ものごとの本質がクリアに見えるようになった。
あと心が穏やかで、周りの人にすこし優しくなった。と、思う。

○鼻が開通し、舌苔の色が変わった。

鼻が詰まらなくなった。
インドへいく前は左がいつも詰まっていた。
カパは鼻を詰まらせる。
カパがでたから詰まらなくなったと推測される。
舌苔がいく前は白っぽかったけれど、帰ってからは黄色になった。
白はカパの色。黄色はピッタの色。変わった。

○あんまり落ち込まない

パンチャカルマの最中と後は感情が揺れ動くので、めそめそしやすくなった。
これは私の場合。すごい怒りっぽくなっている人や恐がりな人もいた。
で、パンチャカルマ最中から「ま、いいか」と思えるようになった。
インドはインドタイムなのでいろいろゆっくりだったり予定外だけど、まあ、いいか。
自分のばかなところもまあ、いいか。
日本でもそんな感じ。
まあ、いいか。肩の力が抜けている。

○体が楽

体が軽い。体重的なことじゃなく、こりがとれた感じ。関節がスムーズ。

○くびれた。体のラインが曲線美。

体重が減ったせいももちろんある。
ヴァマナあとに部長のマダムガヤルと担当医のニラジャに
「くびれるわよ、くびれるわよ、カーヴィになるわよ!」
と言われてた。

でも、そのときの自分としては、
(いや、私はすっきり健康になりにきただけであって、ダイエットしにきたわけではないから)
と、思っていた。

ヴァマナ前にも食事指導があり、好きなもの、よく食べるものを問診され、食べるとよろしくないものを教えてもらう。
中毒になるものは大体よろしくない。チョコとかクリームとか。

くびれ、そう、くびれ。
肉があるべき位置に納まっている。
それは内臓が正しい位置にあるから、そんなくびれ方。ただやせたときとは違う。
尻もあがり、乳もあがり、まさにカーヴィボディ。ビキニも怖くない。
維持できればの話だけど。

帰ってから苦労したことがいくつかあった。

○食事のこと

パンチャカルマ後の一ヶ月はベジタリアンにならなければならない。
インドのベジタリアンなのでラクトベジタリアンにあたる。
乳製品は大丈夫で、肉と魚と卵はだめ。
アーユルヴェーダで肉でだしをとったスープを滋養をつけるために飲んだりする。
なので、だしは魚と肉はOKということにした。
そうでないと味噌汁も飲めない。

日本の食事は重い。帰って二日目に日本式カレーを食べたらば、三口でおなかいっぱい。
もう食べられない。スプーンが進まない。
市販のカレールーに入っているラードやチキンエキスや保存料は重たい。
胃が沈みこむ。
四日目くらいには口内炎ができ、吹き出物ができた。
毒素出してきた人間の顔ではない。
一人前を無理して食べていたけど、よろしくなかったらしい。
量を半分にして、野菜スープをつけ、液体を半分、固形を半分のバランスにした。
そうして口内炎が直り、吹き出物が治るのに二週間かかった。

○寒さ

滞在したのが一二月で、インドでも冬ではあるのだけど、日本の気候でいえば秋
それも初秋。昼間なんかは灼熱。
そんなぬくぬくした気候から日本の冬は厳しい。
今年の冬は極寒だったからなおさら厳しい。
フリースまみれになって暮らしたけれど、寒さ対策は結構大事かもしれない。
ヴァータがあがると体が固く、もろくなるというけれど、それがよくわかる。
予想外にしんどかった。

○体力の回復

「パンチャカルマあとは体力が落ちる。だからそのあとはゆっくりしなさい。」
無理。だって一ヶ月休んでインドいったのだし。
なるべくゆっくりするように努力した。
早寝や食事や予定を空けること。
でも、想定する体力と行動量がつりあわない。
気絶するように寝てしまったり、疲れすぎで目の血管切れたり、口内炎ができたり、外出している途中で帰りたくなったり。
一ヶ月は、気を使わないとやっぱりしんどいし、ふつうにはできない。
通常量がこなせない。
強制終了するように寝てしまう。
無理をすると症状がでるので分かりやすいと言えば分かりやすい。
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by sonoheso | 2011-12-01 17:03 | へっぽこインド滞在記

脈をみて、体をみて、全部をみて。

旅行・地域

アーユルヴェーダの最初の診断は脈診だ。
そして毎朝毎晩の回診でも脈をとる。
どうやってやるんだろうな、と思いながら脈を取られていたら。
ドクターが「自分で脈を取ってみて」と言った。

ドクターたちは勘が鋭い。
秘密のイベントを企画して、秘密で進めていると、その現場に入ってくる。
特定の誰かにサプライズプレゼントを制作していると、その本人が入ってくる。
こっそり泣いていると気づかれる。

なにかそういう訓練でもしているんじゃないかというくらい勘が鋭い。
それもなんか医者の特質なのかもしれない。
そんな感じで脈の取り方を教えてもらった。
手首のとう骨の指二本下に人差し指、中指、薬指を置く。そして全体の印象を感じる。
体全体を巡ってきている脈をつかむ。

もちろん専門的にはいろいろあるみたいだけど、初心者なので、脈を感じ取るところから始める。
自分の脈を毎日とっていると、変化がよくわかる。
食べ過ぎた、動きすぎた、よく寝た、寝ない。
それらがはっきりと現れる。

同時期に入院していたほかのメンバーの脈も取らせてもらう。
夜の雨音みたいに静かな脈。暴れ太鼓みたいな脈。そわそわした猫みたいな脈。
全員違う。

お互いに計りあって、受けた印象をいうのもおもしろい。
言われたことは頷きあうところがある。
それを三日後一週間後にまたやる。
パンチャカルマが進むごとに脈がよくなる。
リズムが整い、力強くなり、三本の指に触れる脈が同じ強さになる。
脈は体の一部だけど、一部からでも体の全部がみえてくる。

そんな感じでお互いに脈を取り合って遊んでいた。
クリスマスも過ぎ、年末も近い頃。
日本では師走気分絶好調だろうけれどインドでは相変わらず、温く、牛がうろうろしているだけ。
「わー変わった」「元気だー」「なんかふらふらしてる」
と騒いでいたらば、24時間勤務のドクターが二人入ってきた。
一人は女のドクターは入院当初からいた。
もう一人の男のドクターは4日前くらいから登場したドクターで、背が高くハンサムで高そうな派手な服を着ている。
触診が強すぎて、質問が意味不明なので私は勝手に「ばか坊ちゃん」と呼んでいた。

女のドクターは私たちが触診しあっているのに目を留めた。
ちょっとこの女ドクターは調子良すぎるというか、裏表あるなというか、馴れ馴れしすぎるというかそんなところがある。
一同、目をあわせないようにする。
「あら、何をしているの? 脈診?」と女のドクター。
「ああ、うん」
「練習でもしていたの?」
「まあ。そんな感じ」
女のドクターは腕を差し出した。「あら、じゃあ私の脈をとってみて」
脈を取ってみて?
ドクターの腕は私の目の前にある。
ふふん、どんなもんかみてやろうじゃないって顔をしている。
これは挑戦か、挑戦だ。

私はカウンセラーだ。
脈だろうがなんだろうが情報を読み説いて、それを伝えるってんなら、得意分野である。
日本人ごときと舐められては沽券に関わる。受けてたってやろう。

と言うわけで、脈を取った。
感じるがままを言った。
私は英語が堪能ではない。
しかしそのときの入院メンバーにはプロの通訳さんがいた。
彼女の助けを借りて、彼女の精神状態や気にしているだろうこと、体のおかしそうな箇所を伝える。
「全部当たってる。何でわかったのよ!」女のドクターは目を丸くしていた。
「いや、脈でわかった」
「そうだ! 私の行動を観察していたからわかったんでしょう?」
彼女のことなんか興味ないから、観察しない。
そう説明しても、彼女は納得しない。
埒があかないのでこう提案した。
「じゃあ、後ろのドクターの脈診するわ。彼とは2回くらいしか会ったことないからね」

ばか坊ちゃんはにやにや笑いながら腕を差し出した。
いい骨、いい筋肉、いい時計だ。
小さい頃の栄養環境のせいなんだろうけど、マウシーさん(下働きのお手伝いさん)は細くて小さい人が多い。
140センチ台前半が平均だと思う。
ドクターたちは比較的体格が良い(そして賢そうな顔つきをしている)
けれど、160センチあるかな? という背の高さだ。

ばか坊ちゃんは日本人と遜色無い体格だ。
背は180センチ越えているし、ジムで鍛えているような筋肉の付き方をしている。
アメリカだったらアメフト部でチアガールのブロンド彼女がいるんだろう。
そういう種類の人間だ。
で、ばか坊ちゃんの脈を診ながら、感じたことを言った。
これは同僚のドクターがいる前で言うのはまずいかな? と思うこと
(たとえば勉強不足で焦っていて、身の置きどころが本当にない、とか、プライドみたいなのが邪魔してコミュニケーションに問題が、とか)
も伝えた。
それだけじゃ悪いので、素直さと体の丈夫さと頭はいいこと、も伝えておいた。

端から見ていた子の証言では、はじめはにやにやしていたばか坊ちゃんだけど
最後は目が潤んでいたそうだ。
「で、どうだったの? 当たってた?」と女のドクターが聞く。
「4割くらい?」とばか坊ちゃんは言う。

嘘だ。全部当たってるだろうと思った。
二人のドクターがでていった後、他の入院メンバーも
「あれは10割だったね」「ここで10割と言えないところがね」「ねえ」
と言っていた。私の思い上がりではないと思う。

脈診はそのあと回診によく来ていたドクターにもした。
脈診を教えていてくれてたし、
ちょっとしたお礼も込めて本気の脈診というかカウンセリングをした。
終わった後ドクターは「100%その通りだ。やり方教えて」と言った。
素直な奴だ。

あとびっくりすると脈は跳ね上がる。
嘘発見器もこの原理だな。感じたことを伝えていくと、本人の心当たりがあるところで脈が蛙みたいに跳ねる。おもしろい。
 
プロとして脈という情報の読みとりと解読を行えた。
インド人もびっくり。日本人の面目躍如である。
基本と原理の応用は大事だね。
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by sonoheso | 2011-11-30 17:44 | へっぽこインド滞在記

インドには独自のタイムスケールが存在するのだ。

旅行・地域

今回滞在したのは大部屋。
五つベッドがあり、一つはバスティとかに使用するパンチャカルマルームで、四人患者さんが入れる。

最初の一週間は大部屋という名の個室。
好き放題やっていた。
歌ったり、好きな時間に寝て起きて。トイレも鍵なんかかけない。

二週目からは日本人やドイツ人がはいり、少し自制。
寝る時間は、まあ自由。
大体一〇時前後に眠くなっていたので、勝手に自分のブースの電気を消して休む。
朝は少し面倒だ。
四時とか五時に目が覚めても、しばらくじっとしている、歯を磨き、ヨガをやり、六時過ぎたらば、カーテンを開け、電気をつける。大部屋の扉を開ける。
この扉を開けておかないと、マウシーさん(メイドさん)たちがお湯をわかせないし、朝食も運べない。

七時にハーブティーがくる。
その日の予定に合わせて入れる砂糖の量を加減する。
大バスティ(煎じ液で排出)は朝食をとってはいけないので砂糖多め。
小バスティ(オイルで栄養)は朝食をとっても大丈夫。
なので、ふつうの量。
朝食のくる時間はまちまち。

というかすべてのスケジュールがまちまちだったりする。
施術も回診も全部。
インド人はよく「一分待て」とか「一〇分待て」とかいうけど、絶対にその時間ではこない。
インドタイムはゆっくり流れる。

で、朝食は運が良ければ八時半、悪ければ一〇時近く。
大バスティだと施術後なので一一時近い。
しかも朝食は冷めているので切ない。
朝はお好み焼きみたいなのとかマサラ味のプティングとかココア汁粉みたいなものがでる。
おいしい。スパイス利いていて本当においしい。
あと必ずチャイがつく。
このチャイがまた絶品。
そこらへんをうろうろしている牛からとったオーガニックミルクは味が濃い。
飲んでるとまったりしてきて、一分が二〇分でもしょうがないかと思える。

モーニングティーのあとは朝の散歩。目的地サマーディーまでは歩くと一五分くらいかかる。トリートメントでよほど疲れていない限りは三〇分以上は歩く、歩く。

帰ってきて八時から八時半くらい。
そのあたりに朝の回診がある。
ドクターたちが血圧をはかり、脈診をし、なにか問題ないか聞いてくる。
とくに排泄物は重要で、何時にどんな形状で、どんな色で、どれくらいでたかを告げなければならない。
他には夢やら、かゆいところや、トリートメント後の変化とかを伝える。
ドクターによっては舌診や触診もする。

日によるけれど九時過ぎくらいに院長の総回診がある。
脈診をされ、触診をされ、何か問題ないかを聞かれる。
ここでいろんなことを頼むチャンス
。症状はもちろんだけど、ベッドが固いの、夜の工事がうるさいの、精算はいつにするかだの。
基本的にトップダウンなので院長かサダナンダ先生がOKだせばすぐ変わる。
ださないと永遠に変わらない。
あと、日本のお医者さんと違うのはこちらからいろんな症状やリクエストをしないといけないこと。
価値観や、生活が違うので、あちらの人は気にならないことも日本人は気になる。
言ってみて変わることは変わるし、無理なことは無理。
でも言ってみないとわからない。
総回診はいろんなドクターがくっついてきて一〇人くらいの集団なので、はじめのうちは緊張した。

トリートメント開始時間は内容やその日の患者さんの数によって違う。
ビックバスティのようなご飯を食べないもの、ヴァマナのような大変な治療の時は速い。
九時、下手したら八時にはじまることもある。
逆にスモールバスティの時はあとまわしにされるので一〇時から一一時半くらい。年末で混んでいたときは一二時近くになっても始まらなかったりした。
あんまりにもおなかが空いたときは、ドクターに訴えるとおやつがもらえる。
甘い雷おこしのようなお菓子でランジギみたいな名前のもの。
丸いボール。これを二個。
おなかによけいなものがあるとうまくトリートメントができない。
のでおやつを食べるとまた待たされる。
尾籠な話ですが、朝にうんちがでていないとバスティは注入するのが大変。
邪魔するから、でてないものたちが。
朝にすっきりでているとバスティもスムーズで、あっと言う間に終わる。

トリートメントが終わって一時間ほど休んだあと、シャワーを浴びる。
マウシーさんにお願いして、バケツにお湯をもらい、体を洗う。
大部屋がフルに埋まっていると午前中にシャワーができないこともある。
そのときは昼食後。

昼食は一二時半くらいに調理場から届けられる。
保温ジャーにはいった五段のステンレス製のお弁当だ。
昼が一番消化力があるとアーユルヴェーダでは考えるのでお昼は一番量が多い。

食事は集中して、食べる。
白湯を飲みながら、よく噛んで食べる。
よけいなことをしない。それも治療。
でも大部屋だと、入り口においてあるローテーブルで集まって食べることもあった。
昼はトリートメント終了の時間がまちまちなので各自食べることが多かった。
でも一人で食べる方が食べる限界がきちんとわかって良かった。
日本にいるときは頭で食べていて目の前に並べられたら、とりあえず全部平らげる。
食べ終わってから、「食べ過ぎた~~」と後悔する。

入院してから二日目に、はたと気がついた。
「あれ? 私もうおなかいっぱいだ」
で、残す。ヴァマナ後はもっと顕著。
箸が進まない。ぴたりと止まる。
目はもっと食べたいけど、おなかはアグニはもう無理という。
ちゃんとそれに答えられれば問題ない食後を過ごせる。
欲張って二口三口食べ過ぎると、覿面におなかが痛くなる。
ちゃんとおなかに聞くのは大事だ。

で、昼食終了後、休憩する。
様子を見計らって洗濯する。
午前中はトリートメントがあるから、静かにしなくてはいけないので洗濯禁止だ。
洗い終わったら部屋の外の洗濯物干しにかける。
病室に濡れたものを干していると、ドクターから不衛生だと注意される。
でもパンツとかはハンカチで隠して窓辺に干したり、ロッカー内に干した。男のドクターも回診でくるのであんまりおおっぴらはためらわれる。
人によってはパンツもタオルも関係なく堂々と干していた。それは個人差。

午後にお掃除がくる。掃いて、床拭きして、ゴミを捨て、人によっては棚や桟を拭いてくれる。

週に二回くらいは二時くらいにサダナンダ先生の総回診がある。
脈診と触診をする。
脈診が一瞬すぎて、不安になるけれど、体調に変化があるときはじっくりとってくれる。
なにがあっても「ノープロブレム! グッド!」だけど、新しい薬を処方されることもある。
サダナンダ先生のときも、おそれずにリクエストすれば、聞き届けてもらえることもある。 
脈診名人だから、脈でなんでもわかるし・・・と遠慮してしまったりするけれど、言うことで解決されることもある。
乾燥肌とか、ほくろもう一個とって、とか。
サダナンダ先生の大物オーラに負けてはいけない。

四時過ぎにはおやつが運ばれる。
このころになるとおなかが減ってくる。
お昼におなか一杯食べても、消化に軽いものなのでこの時間になるとぺこぺこ。
チャイと、フルーツもしくは軽いスナックがでる。
例えばマサラ味のポップコーンみたいなもの。見た目が虫に似ているけれどおいしいし、うれしい。

おやつの後には夕方の散歩。
サマーディに行ったりメディテーションルームで瞑想したりする。
夕焼けがきれいで、地面が暖かくて、ついつい長く外にいることになる。
オイルで頭が湿っているときは風が厳禁なので、帽子や頭にかぶるショールは必須だし、丁寧なドクターに見つかると耳に脱脂綿を突っ込まれる。
犬も夕日をみていたりする。
学生さんたちがクリケットをしている。
藪にはいるとうんこやサソリがいるので危険だ。
人によっては立派なクリスタルを拾える。

七時過ぎに夕食になる。
昼よりは量が少ない。
やはり保温ジャーに入っている。
それぞれをお盆の上で全部混ぜ合わせて食べる。
それがインドスタイル。混ぜれば混ぜるほどおいしくなる。

七時半から九時くらいのあいだに夜の回診がくる。
ドクターによってくる時間が違う。
血圧と脈診と問診。基本は朝の脈診と同じ。
治療や症状の疑問はつっこんで質問すれば答えてくれるけど、はじめは「ノープロブレム」。
場合によってはお薬が処方してくれる。頭痛薬や湯たんぽやうがい薬がでた。

夜のお掃除は九時過ぎから始まる。掃いて、床を薬剤で拭く。
時によっては眠くてしょうがない中、掃除が終わるのを待つ。

一〇時をすぎたらば大部屋の扉の鍵を閉める。
イベントがあるときはそれが一二時くらいになったりもするけれど。
後は各自好きな時間におやすみなさい。


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by sonoheso | 2011-11-28 17:35 | へっぽこインド滞在記

シロダーラは油をたらすもの、そんでびりびりするもの。

旅行・地域

3週目のトリートメントはシロダーラだった。
写真でよく見る温かいオイルをおでこにたらすあれだ。
ストレスに良いらしい。
おでこにオイルがたれているだけなのに脳味噌がマッサージされている感じで気持ちがいい。
うっかり寝そうになる。

でも、こういう単純な気持ちよさも一日二日のこと。
毎日オイル漬けで、オイルがどんどん中に入り込んでいくと体が重ダルくなる。
カレーを食べた皿に洗剤をかけて放っておいたら、
汚れがふやけて、はがれて、濯ぐだけ簡単みたいなことが体内で起こっている感じ。
アーマ(毒素)が浮き上がって、ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパのこと)に変わり、排出されるのがわかる。

排出されるのはいい。
デトックス祭りだもの。
気持ちはそうでも頭は重いし動きたくない。
それでもバスティはしているから、アグニ(消化力)は小さくなる。
アグニが小さくなると食が細くなる
食が細いと体力が落ちる。
動けないのは当然だ。

立ってるのつらーい、大声出すのつらーい、という状況だ。
そんな中でも、年末年始のイベントを張り切る。
張り切ってインドの先生方の前で南京玉簾をする。
サダナンダ先生の前でも南京玉簾を披露する。
元旦は南京玉簾4回公演で、自分が入院患者なのか芸人なのかわからなくなった。
冷や汗かいたってバスティで具がでたってなにしたって芸人はやるときはやらねばならない。

そうしてしんどい日々を越えシロダーラ五日目。
今日もだりいなと思いながら堅い治療台に寝転がる私。
オイルをおでこにたらすドクターマラヴィカ。
相変わらず雑で瞼においたローズウォーターパックがずれている。
でも自分で直すからいいのだ。

なにかが違う。
いつもと違う感覚がある。
頭のてっぺんから右の指先、手も足も、ビリビリする。
弱い電流が走っているみたいだ。
それが左にも巡って体を一周している。
電池になった気分だ。
このビリビリはサマーディの聖なる石をさわったときと同じフィーリング。
温泉みたいにあったか気持ちいい。
そうして肉体が孫悟空の頭の輪エリアからゆるむ。
せき止められていたダムが壊れ、水が一気に流れ出したみたいに何かが開通した。

六日目、七日目とシロダーラをしてびりびりが始まるのが速くなる。
最後の日なんて終わってからもずっとびりびりしていた。

シロダーラをしている間と後はちょっと感情的で泣いた。
普段は涙を流すなんて水分の無駄だ、ぐらいに思っているのに目から何かがでる。
昔の嫌な上司の偉ぶった態度を思い出して怖くて泣いたり、
遅刻したドクターにきれている患者さんをみて怯えて泣いたり、
カースト制度の話をしているうちに悲しくなって泣いたり、
ちょっと頭がおかしい。

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by sonoheso | 2011-11-27 18:00 | へっぽこインド滞在記

大きいバスティ、小さいバスティ、浣腸にもいろいろある。

旅行・地域

三日間開催されたスープ祭りも終了した。
そろそろ次の治療のビッグバスティが始まる。
結構な量の煎じ液での浣腸をするのだ。
パンチャカルマってのは解毒療法だから、出すことがメイン。
それゆえ、体が元々もっている出す機能を使うとやりやすいし無理がない。
だから吐いたり下したり血を出したりさせる。
そのなかでも浣腸は一番使用頻度が高い。
人間、毎日トイレには行くものだ。

で、ビッグバスティは下からざーっと出す。
スモールバスティたるオイルエネマは腸から薬用オイルを吸収させるのがメインだから楽ちん。
痛くない。むしろ、具が出ないように頑張るのが大変。
ビッグバスティは出すのがメインだから、まあ、人によっては凄い痛かったりもする。
ビックバスティ経験者に聞くと、
ヤバい。
すげー痛い。
我慢できない。
みたいに言う。

そして私も初めてのビッグバスティに挑戦した。
結果はまあ痛いけど、夏にスイカ食べ過ぎて、腹出して寝ちゃったらお腹下した。
みたいな痛さ。大丈夫。ツラくない。
痛みで壁を叩きながら奇声を発するほどではない。
それよりスープ祭りだったのにどこからコレ出てきたんだろうみたいなほうが不思議。
だけどバスティで体力が失われたらしい。
1日ゴロゴロしていた。なんかかったるくて、何かをする気力がわかない。

バスティには基本のスケジュールがある。
スモールバスティで始め、ビックバスティを一回したらばスモールバスティを二回。
ビッグバスティ一回、スモールバスティ二回。
これで一週間。一セットになる。
油で潤わせ、引っぺがし、また油で潤して締めるのだ。
でも基本は基本でしかなく治療にはイレギュラーがある。
個人個人に合わせたきめ細やかな治療をするのがアーユルヴェーダだ。

後半の私のバスティスケジュールは、ビッグ二回スモール一回ビック二回というハードスケジュールだった。
私の何がそんなに浣腸を必要としていたのかわからないけれど、私の直腸は頑張った。
褒めてやりたい。


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by sonoheso | 2011-11-24 17:07 | へっぽこインド滞在記

インドまでの道って 遠いようで 近い。

  旅行・地域 
朝の散歩道で茶色の牛に会う。
道には牛糞と、ターメリック色の人糞が落ちている。
あたりは背の低いとげのある草が生える荒野が見渡す限り続く。
東は地平線まで荒野。西は遠くにプネの町が見える。
夕方、色の禿げたビルの隙間から花火があがったりする。

マハラジのお墓のある聖地サマーディまでは片道十五分の道のりで、朝と夕方、毎日歩く。
すれ違うのはカラフルなパンジャビドレスの大学生やサリーをきた病院で働く人。
集団で走る野犬。スクーターで通勤する医者。赤紫の花を咲かせるハイビスカス。

2010年の十二月、インドにいた。
ワゴリのアーユルヴェーダの大学病院でパンチャカルマを受けていた。
濃くてスパイシーなチャイを飲み、みそ汁のようなやさしい味のインド料理を食べ、電子辞書片手に冷や汗をかいていた。
パンチャカルマは浄化療法。
毒を出しにわざわざインドくんだりまでいった。

なぜ、パンチャカルマを受けにいったのか。
それはサダナンダ先生の脈診を受けたからだ。
何代も続く医者の家系に生まれ、
今回滞在した大学病院の財団長でもあり、
脈診の名人のサダナンダ先生。
サダナンダ先生の脈診がどれだけすごいかというと、
脈を診るだけで胎児の頃母親に起こった出来事がこの症状につながっている、
とか、四年前に高いところから落ちたからこの症状がでている、
みたいな感じでわかる。
朝の脈だけで、わかる。すごい。

さらにすごいのがそのとき処方されたことをちゃんと守れば、
きちんと体はよくなるということ。
それは例えば、
夜早く寝ろだの、
朝にアロエとターメリックと蜂蜜混ぜたものを飲めだの、
ヨガしろだの、
白湯飲めみたいなこと。
もちろん全部はできない。
だけど、十二くらいわたされる条件を半分でも実行すると体が変わる。
私の場合は勝手に早起きになった。
7時まで意地汚く寝ていた私が4時半に勝手に目が覚める。
アーユルヴェーダでは日の出の96分前に起きることが推奨されている。
その時間に勝手に目が覚める。

サダナンダ先生の脈診で
「あなたが怒るのは、頭にアーマが詰まっていて、
それで空回りしている。
言われたことを全て守れば今は一しかできないが十できるようになる」
と言われた。
思ったことが十分の一もできない。
理想と現実がついていかなくて癇癪おこしている。
夢の中、必死に走っているのに前に進めないようなもので、
自分で自分がコントロールできていない。
それに落ち込んでふてくされ、さらに課題が山になる。
バカの悪循環だ。
サダナンダ先生からパンチャカルマをどの時期でもいいから
(症状によっては、冬がいい、とか指定があったりする)
三週間受けなさい、と言われた。それが2010年の五月のこと。
2010年は焦げそうなくらい暑かった。
わたしのへっぽこ頭と体は調子を崩した。
体重は7キロ増加し、
ストレス性の蕁麻疹が世界地図みたいに腕や足に広がり、
いらいらしながらも鬱っぽくなるという訳のわからない状態になった。
そこでサダナンダ先生のアドバイスを思い出した。

そうだ、インドへ行こう。
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by sonoheso | 2011-11-22 17:46 | へっぽこインド滞在記
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