ソノヘソ 


へっぽこな日々のこととその場の思いつき
by ソノヘソ
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カテゴリ:へっぽこインド滞在記( 13 )

大きいバスティ、小さいバスティ、浣腸にもいろいろある。

旅行・地域

三日間開催されたスープ祭りも終了した。
そろそろ次の治療のビッグバスティが始まる。
結構な量の煎じ液での浣腸をするのだ。
パンチャカルマってのは解毒療法だから、出すことがメイン。
それゆえ、体が元々もっている出す機能を使うとやりやすいし無理がない。
だから吐いたり下したり血を出したりさせる。
そのなかでも浣腸は一番使用頻度が高い。
人間、毎日トイレには行くものだ。

で、ビッグバスティは下からざーっと出す。
スモールバスティたるオイルエネマは腸から薬用オイルを吸収させるのがメインだから楽ちん。
痛くない。むしろ、具が出ないように頑張るのが大変。
ビッグバスティは出すのがメインだから、まあ、人によっては凄い痛かったりもする。
ビックバスティ経験者に聞くと、
ヤバい。
すげー痛い。
我慢できない。
みたいに言う。

そして私も初めてのビッグバスティに挑戦した。
結果はまあ痛いけど、夏にスイカ食べ過ぎて、腹出して寝ちゃったらお腹下した。
みたいな痛さ。大丈夫。ツラくない。
痛みで壁を叩きながら奇声を発するほどではない。
それよりスープ祭りだったのにどこからコレ出てきたんだろうみたいなほうが不思議。
だけどバスティで体力が失われたらしい。
1日ゴロゴロしていた。なんかかったるくて、何かをする気力がわかない。

バスティには基本のスケジュールがある。
スモールバスティで始め、ビックバスティを一回したらばスモールバスティを二回。
ビッグバスティ一回、スモールバスティ二回。
これで一週間。一セットになる。
油で潤わせ、引っぺがし、また油で潤して締めるのだ。
でも基本は基本でしかなく治療にはイレギュラーがある。
個人個人に合わせたきめ細やかな治療をするのがアーユルヴェーダだ。

後半の私のバスティスケジュールは、ビッグ二回スモール一回ビック二回というハードスケジュールだった。
私の何がそんなに浣腸を必要としていたのかわからないけれど、私の直腸は頑張った。
褒めてやりたい。


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by sonoheso | 2011-11-24 17:07 | へっぽこインド滞在記

五つの浄化法それがパンチャカルマなにが出るかな、出ないかな。 

旅行・地域

十時間かけてインドについた。
インド第八の都市プネ郊外のワゴリ村。
びっくりするほど田舎だ。
プネは大学都市研究都市だからビルや車や人がうじゃうじゃだ。
ワゴリは、荒野、テーブルマウンテン、犬、色の黒い人、鮮やかな花、建設中の施設。
みたいな印象だ。

ワゴリはサダナンダ先生のお父さんの聖者マハラジ
(動物と話したり、いろいろできたらしい)
が啓示を受けて買った土地だ。
マハラジはいまよりもさらに何もなかったワゴリの荒地の岩の上に亡くなった導師を見た。
導師は天を指さして、くるくる回した。
そこから光が飛び散っていった。
マハラジはここがインドの知恵を世界へ広げていく土地だと理解した。
そうして二〇ローンで六三エーカーの土地を買った。

ワゴリは静かだ。
建設現場からヒンディーミュージックががんがん流れてきたりする。
するけど、静か。
土地自体に人格があるとしたら、白いひげを生やしたおじいさんみたいな感じだ。
クリスタルが道にごろごろ落ちていて、運がよければ小指くらいの綺麗な結晶が拾える。
ワゴリの病院での治療はムンバイの病院の治療より不思議と治りがいいそうだ。
それも納得の包み込むようなしんとした強さがある。

到着一日目、英語ができないながらも電子辞書に助けられ一時間の問診をクリアし、治療が始まった。
次の日生理になった。
パンチャカルマは、熱、吐き気、栄養失調、生理、妊娠中はできない。
強制的に一週間近く普通のバカンスである。
そこで一つ決断を迫られる。
滞在を伸ばすか、中途半端な治療で帰国するのか
部長のマダムガヤルは当然のように滞在延長を押す。

お金……。年末……。
いろいろ巡るけどしょうがない、伸ばす。
これで年始年末インド決定。
私のワゴリ滞在と重なった日本女性九人中八人が前倒しで生理になった。
ワゴリの力なのか、パンチャカルマで体のテンションあがってしまうのか。
わからないけど、生理になる。
延長含みでパンチャカルマ期間をとらないといけないらしい。

パンチャカルマ。
日本語に訳せば五つの浄化法。
催吐、下剤、浣腸、瀉血、経鼻。
の五つの治療が柱。
症状によって治療組み合わせていくのだけれど、私の第一の治療はヴァマナだった。
ヴァマナは催吐法という胃にカパという体を汚すものを溜め、煎じ液を飲んで吐き出し、カパも一緒に出してしまう。

前日から食事療法で、カパが胃に集まるようにする。
カパが増悪する作用のある白くて甘くて重いものが食事に出てくる。
バナナミルクやヨーグルトライス、ヨーグルトポテトプティングを昼、夜と食べるわけだ。
当日朝はミルクのみ。
オイルマッサージの後、スチームしてオイルエネマで体をすっからかんにして、
それからヴァマナを行う。

簡易洗面台の下にはバケツがおいてある。
吐いたものを計量して、飲んだ分ちゃんと吐けたかチェックする。
治療に入るまえにみんなでお祈りをするのがインドっぽい。
担当医のドクターニラジャとドクターマラヴィカだけでなく、
院長のマダムガヤルも他のドクターもいる。
みんなまじめに祈っている。
初めに煎じ液を2杯。味は甘い。
うまいなあと思っていたらば主治医のドクターニラジャから
「味わわないで早く飲む!」と急かされる。

なんでも治療は四五分以内に終えないといけないらしい。
さくさく二杯飲み、次は黒く粘るちょい苦い吐剤だ。
飲み終えたらばしばし待ち時間。
みんなの視線が私に集まる。
何を待つかというと自発的吐き気。
のぜるのを待つのだ。
くるのかな? あんな液体で吐きたくなるの? 
って思っていたら、来た! マーライオン状態。
すごい! 止まらない!
二回目、一セッションで煎じ液を二杯飲まなきゃいけないのだが、一杯目で無理で噴射する。
深呼吸をしてととのえてまた再開。
飲んで吐いて、また飲んで。
初めはおいしいと思っていた甘さもつらい。
最大で十一リットル飲むと聞いた、これは苦行だ。

ドクター方が、
「グッドペイシェント!」「グッドヴァマナ!」「早く飲んで!」「グッドドリンキング!」
みたいにいろいろ言う。
ありがたいけど気が散る。
カーテンの模様に集中してひたすら飲みまくる。
その内、鼻のあたりは熱くなるし
(ドクターがやたらと喉は熱くないか聞いてくる)
汗はかくし、頭痛いし、トイレ行きたいし、口の中苦くなるし、喉は本当に熱くなってくるし、真面目にしんどい。
二度とカパ溜めるもんか! と誓う。

「これで最後よ!」
と言われ吐き出し、さいごに白湯。
白湯しか飲んでないのに黄色い水が出る。

5.2リットル出た。
飲んだのは4リットル。
差の1.2リットルは体の中のなんか。
体重をはかったらば1.5キロ痩せていた。

私のヴァマナはよいヴァマナで、理由は
① 4リットルしか飲まないけど飲んだ量より沢山でた。
② 古典書でヴァマナで起こるとされている症状が全てでた。
頭痛、口が苦い、喉が熱い、トイレ行きたい。
見学のドクター達も興味津々。
ほらこの症状きた!みたいな感じ。

ヴァマナが終わり魂抜けて横たわっていたら、
ドクターマラヴィカがメディカルスモークを嗅がせてくれた。
胡椒をと唐辛子を混ぜて燃やしたみたいな刺激的な臭気だ。
せき込むけどまだまだと言われるから頑張る。
そうしたら、いきなり頭痛も喉痛も吐き気も下がった。不思議。

当日は転がって休んだ。
さすがに動けない。
食事も限りなく白湯に近いスープ。
次の日は割に元気。
スープに少しとろみがついた。
三日目まではスープしか飲めない。
吐くことで消化力が落ちたから、ゆっくり消化力をあげていく。
これも治療の一環。








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by sonoheso | 2011-11-23 17:30 | へっぽこインド滞在記

インドまでの道って 遠いようで 近い。

  旅行・地域 
朝の散歩道で茶色の牛に会う。
道には牛糞と、ターメリック色の人糞が落ちている。
あたりは背の低いとげのある草が生える荒野が見渡す限り続く。
東は地平線まで荒野。西は遠くにプネの町が見える。
夕方、色の禿げたビルの隙間から花火があがったりする。

マハラジのお墓のある聖地サマーディまでは片道十五分の道のりで、朝と夕方、毎日歩く。
すれ違うのはカラフルなパンジャビドレスの大学生やサリーをきた病院で働く人。
集団で走る野犬。スクーターで通勤する医者。赤紫の花を咲かせるハイビスカス。

2010年の十二月、インドにいた。
ワゴリのアーユルヴェーダの大学病院でパンチャカルマを受けていた。
濃くてスパイシーなチャイを飲み、みそ汁のようなやさしい味のインド料理を食べ、電子辞書片手に冷や汗をかいていた。
パンチャカルマは浄化療法。
毒を出しにわざわざインドくんだりまでいった。

なぜ、パンチャカルマを受けにいったのか。
それはサダナンダ先生の脈診を受けたからだ。
何代も続く医者の家系に生まれ、
今回滞在した大学病院の財団長でもあり、
脈診の名人のサダナンダ先生。
サダナンダ先生の脈診がどれだけすごいかというと、
脈を診るだけで胎児の頃母親に起こった出来事がこの症状につながっている、
とか、四年前に高いところから落ちたからこの症状がでている、
みたいな感じでわかる。
朝の脈だけで、わかる。すごい。

さらにすごいのがそのとき処方されたことをちゃんと守れば、
きちんと体はよくなるということ。
それは例えば、
夜早く寝ろだの、
朝にアロエとターメリックと蜂蜜混ぜたものを飲めだの、
ヨガしろだの、
白湯飲めみたいなこと。
もちろん全部はできない。
だけど、十二くらいわたされる条件を半分でも実行すると体が変わる。
私の場合は勝手に早起きになった。
7時まで意地汚く寝ていた私が4時半に勝手に目が覚める。
アーユルヴェーダでは日の出の96分前に起きることが推奨されている。
その時間に勝手に目が覚める。

サダナンダ先生の脈診で
「あなたが怒るのは、頭にアーマが詰まっていて、
それで空回りしている。
言われたことを全て守れば今は一しかできないが十できるようになる」
と言われた。
思ったことが十分の一もできない。
理想と現実がついていかなくて癇癪おこしている。
夢の中、必死に走っているのに前に進めないようなもので、
自分で自分がコントロールできていない。
それに落ち込んでふてくされ、さらに課題が山になる。
バカの悪循環だ。
サダナンダ先生からパンチャカルマをどの時期でもいいから
(症状によっては、冬がいい、とか指定があったりする)
三週間受けなさい、と言われた。それが2010年の五月のこと。
2010年は焦げそうなくらい暑かった。
わたしのへっぽこ頭と体は調子を崩した。
体重は7キロ増加し、
ストレス性の蕁麻疹が世界地図みたいに腕や足に広がり、
いらいらしながらも鬱っぽくなるという訳のわからない状態になった。
そこでサダナンダ先生のアドバイスを思い出した。

そうだ、インドへ行こう。
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by sonoheso | 2011-11-22 17:46 | へっぽこインド滞在記
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