ソノヘソ 


へっぽこな日々のこととその場の思いつき
by ソノヘソ
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インドには独自のタイムスケールが存在するのだ。

旅行・地域

今回滞在したのは大部屋。
五つベッドがあり、一つはバスティとかに使用するパンチャカルマルームで、四人患者さんが入れる。

最初の一週間は大部屋という名の個室。
好き放題やっていた。
歌ったり、好きな時間に寝て起きて。トイレも鍵なんかかけない。

二週目からは日本人やドイツ人がはいり、少し自制。
寝る時間は、まあ自由。
大体一〇時前後に眠くなっていたので、勝手に自分のブースの電気を消して休む。
朝は少し面倒だ。
四時とか五時に目が覚めても、しばらくじっとしている、歯を磨き、ヨガをやり、六時過ぎたらば、カーテンを開け、電気をつける。大部屋の扉を開ける。
この扉を開けておかないと、マウシーさん(メイドさん)たちがお湯をわかせないし、朝食も運べない。

七時にハーブティーがくる。
その日の予定に合わせて入れる砂糖の量を加減する。
大バスティ(煎じ液で排出)は朝食をとってはいけないので砂糖多め。
小バスティ(オイルで栄養)は朝食をとっても大丈夫。
なので、ふつうの量。
朝食のくる時間はまちまち。

というかすべてのスケジュールがまちまちだったりする。
施術も回診も全部。
インド人はよく「一分待て」とか「一〇分待て」とかいうけど、絶対にその時間ではこない。
インドタイムはゆっくり流れる。

で、朝食は運が良ければ八時半、悪ければ一〇時近く。
大バスティだと施術後なので一一時近い。
しかも朝食は冷めているので切ない。
朝はお好み焼きみたいなのとかマサラ味のプティングとかココア汁粉みたいなものがでる。
おいしい。スパイス利いていて本当においしい。
あと必ずチャイがつく。
このチャイがまた絶品。
そこらへんをうろうろしている牛からとったオーガニックミルクは味が濃い。
飲んでるとまったりしてきて、一分が二〇分でもしょうがないかと思える。

モーニングティーのあとは朝の散歩。目的地サマーディーまでは歩くと一五分くらいかかる。トリートメントでよほど疲れていない限りは三〇分以上は歩く、歩く。

帰ってきて八時から八時半くらい。
そのあたりに朝の回診がある。
ドクターたちが血圧をはかり、脈診をし、なにか問題ないか聞いてくる。
とくに排泄物は重要で、何時にどんな形状で、どんな色で、どれくらいでたかを告げなければならない。
他には夢やら、かゆいところや、トリートメント後の変化とかを伝える。
ドクターによっては舌診や触診もする。

日によるけれど九時過ぎくらいに院長の総回診がある。
脈診をされ、触診をされ、何か問題ないかを聞かれる。
ここでいろんなことを頼むチャンス
。症状はもちろんだけど、ベッドが固いの、夜の工事がうるさいの、精算はいつにするかだの。
基本的にトップダウンなので院長かサダナンダ先生がOKだせばすぐ変わる。
ださないと永遠に変わらない。
あと、日本のお医者さんと違うのはこちらからいろんな症状やリクエストをしないといけないこと。
価値観や、生活が違うので、あちらの人は気にならないことも日本人は気になる。
言ってみて変わることは変わるし、無理なことは無理。
でも言ってみないとわからない。
総回診はいろんなドクターがくっついてきて一〇人くらいの集団なので、はじめのうちは緊張した。

トリートメント開始時間は内容やその日の患者さんの数によって違う。
ビックバスティのようなご飯を食べないもの、ヴァマナのような大変な治療の時は速い。
九時、下手したら八時にはじまることもある。
逆にスモールバスティの時はあとまわしにされるので一〇時から一一時半くらい。年末で混んでいたときは一二時近くになっても始まらなかったりした。
あんまりにもおなかが空いたときは、ドクターに訴えるとおやつがもらえる。
甘い雷おこしのようなお菓子でランジギみたいな名前のもの。
丸いボール。これを二個。
おなかによけいなものがあるとうまくトリートメントができない。
のでおやつを食べるとまた待たされる。
尾籠な話ですが、朝にうんちがでていないとバスティは注入するのが大変。
邪魔するから、でてないものたちが。
朝にすっきりでているとバスティもスムーズで、あっと言う間に終わる。

トリートメントが終わって一時間ほど休んだあと、シャワーを浴びる。
マウシーさんにお願いして、バケツにお湯をもらい、体を洗う。
大部屋がフルに埋まっていると午前中にシャワーができないこともある。
そのときは昼食後。

昼食は一二時半くらいに調理場から届けられる。
保温ジャーにはいった五段のステンレス製のお弁当だ。
昼が一番消化力があるとアーユルヴェーダでは考えるのでお昼は一番量が多い。

食事は集中して、食べる。
白湯を飲みながら、よく噛んで食べる。
よけいなことをしない。それも治療。
でも大部屋だと、入り口においてあるローテーブルで集まって食べることもあった。
昼はトリートメント終了の時間がまちまちなので各自食べることが多かった。
でも一人で食べる方が食べる限界がきちんとわかって良かった。
日本にいるときは頭で食べていて目の前に並べられたら、とりあえず全部平らげる。
食べ終わってから、「食べ過ぎた~~」と後悔する。

入院してから二日目に、はたと気がついた。
「あれ? 私もうおなかいっぱいだ」
で、残す。ヴァマナ後はもっと顕著。
箸が進まない。ぴたりと止まる。
目はもっと食べたいけど、おなかはアグニはもう無理という。
ちゃんとそれに答えられれば問題ない食後を過ごせる。
欲張って二口三口食べ過ぎると、覿面におなかが痛くなる。
ちゃんとおなかに聞くのは大事だ。

で、昼食終了後、休憩する。
様子を見計らって洗濯する。
午前中はトリートメントがあるから、静かにしなくてはいけないので洗濯禁止だ。
洗い終わったら部屋の外の洗濯物干しにかける。
病室に濡れたものを干していると、ドクターから不衛生だと注意される。
でもパンツとかはハンカチで隠して窓辺に干したり、ロッカー内に干した。男のドクターも回診でくるのであんまりおおっぴらはためらわれる。
人によってはパンツもタオルも関係なく堂々と干していた。それは個人差。

午後にお掃除がくる。掃いて、床拭きして、ゴミを捨て、人によっては棚や桟を拭いてくれる。

週に二回くらいは二時くらいにサダナンダ先生の総回診がある。
脈診と触診をする。
脈診が一瞬すぎて、不安になるけれど、体調に変化があるときはじっくりとってくれる。
なにがあっても「ノープロブレム! グッド!」だけど、新しい薬を処方されることもある。
サダナンダ先生のときも、おそれずにリクエストすれば、聞き届けてもらえることもある。 
脈診名人だから、脈でなんでもわかるし・・・と遠慮してしまったりするけれど、言うことで解決されることもある。
乾燥肌とか、ほくろもう一個とって、とか。
サダナンダ先生の大物オーラに負けてはいけない。

四時過ぎにはおやつが運ばれる。
このころになるとおなかが減ってくる。
お昼におなか一杯食べても、消化に軽いものなのでこの時間になるとぺこぺこ。
チャイと、フルーツもしくは軽いスナックがでる。
例えばマサラ味のポップコーンみたいなもの。見た目が虫に似ているけれどおいしいし、うれしい。

おやつの後には夕方の散歩。
サマーディに行ったりメディテーションルームで瞑想したりする。
夕焼けがきれいで、地面が暖かくて、ついつい長く外にいることになる。
オイルで頭が湿っているときは風が厳禁なので、帽子や頭にかぶるショールは必須だし、丁寧なドクターに見つかると耳に脱脂綿を突っ込まれる。
犬も夕日をみていたりする。
学生さんたちがクリケットをしている。
藪にはいるとうんこやサソリがいるので危険だ。
人によっては立派なクリスタルを拾える。

七時過ぎに夕食になる。
昼よりは量が少ない。
やはり保温ジャーに入っている。
それぞれをお盆の上で全部混ぜ合わせて食べる。
それがインドスタイル。混ぜれば混ぜるほどおいしくなる。

七時半から九時くらいのあいだに夜の回診がくる。
ドクターによってくる時間が違う。
血圧と脈診と問診。基本は朝の脈診と同じ。
治療や症状の疑問はつっこんで質問すれば答えてくれるけど、はじめは「ノープロブレム」。
場合によってはお薬が処方してくれる。頭痛薬や湯たんぽやうがい薬がでた。

夜のお掃除は九時過ぎから始まる。掃いて、床を薬剤で拭く。
時によっては眠くてしょうがない中、掃除が終わるのを待つ。

一〇時をすぎたらば大部屋の扉の鍵を閉める。
イベントがあるときはそれが一二時くらいになったりもするけれど。
後は各自好きな時間におやすみなさい。


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by sonoheso | 2011-11-28 17:35 | へっぽこインド滞在記
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