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ソノヘソ 


へっぽこな日々のこととその場の思いつき
by ソノヘソ

インディアンクリスマス。しかし、彼らは何かを勘違いしている。

旅行・地域

インドでのクリスマスは
どうせヒンディー教には関係なしだから豆団子食べさせられて、
ドクターたちに「それなによ?」みたいに言われるんだろうとおもって、
同時期に滞在している日本人でクリスマスを楽しむべく、
クリスマスイブにキャロリングを企画した。

キャロリングというのはクリスマスイブにチビッコたちが賛美歌を歌って家々をまわる行事だそうで、クリスチャンの佐藤先生の発案だ。 
私たちはチビッコではないけれどカレンダーで作ったトンガリ帽に手にはキャンドルを持つ。
私は着物で南京玉簾を手に持った。
みんなで産婦人科で「きよしこの夜」を歌って赤子に爆泣きされたり、
コテージ棟でオーストラリアンやカナディアンの拍手を貰う。

コテージから出てきた西洋人の前、
懐中電灯で照らされ「もろびとこぞりて」や「We Wish a Merry Cristmas」を歌い、
南京玉簾を披露する。
手に下げたかごから、インセンスと折り紙の鶴を配ると、みんな笑顔、我等も笑顔。

次の日クリスマス当日、朝からドクターたちはそわそわ
メリークリスマス!
メリークリスマス!
言いながら、今日はケーキとパーティーあるから楽しみにしていてね!
とウキウキしている。
パーティー会場は大部屋から二つ隣の教室で窓はガラスだから丸見え。
なのに学生さんやドクターたちはこそこそ飾り付けしている。
もてなされる側のマナーとして、見えないふりをする。 

夕方にパーティー開始。
インターンや看護師さんたちはおめかしして、いつもより豪華なサリーやパンジャビを着ているし、私たちにも化粧して髪を結っておしゃれしろと発破をかける。

パーティー部屋に入れば風船や星、色とりどりのモールで飾り付けされ、なぜだかお盆の上でキャンドルが一ダースくらい燃え盛る。
さらに蓮のキャンドルがくるくる回ってハッピーバースデーを電子音で奏でている。
たぶん、インド人は何かを勘違いしている。

患者の子供二人がクリスマスケーキを切ると、
くす玉が割れキラキラ紙やキャンディが散らばる。
それをきっかけにインド人たちは一瞬でテンションを振り切り、
クラッカーを連射し、壁の風船を割りまくり、雲スプレーを振りまきまくる。
西洋人もイエーイとばかりに喜ぶ。
そんな中、床に落ちたキャンディを片付ける日本人たち。
踏んだら割れるのが気になってしょうがない。
さすがお米一粒にも神が宿る国の民。

カラフルにアイシングされたケーキは三つあり、
一つのケーキに「サンタ マシュー」とかかれていた。
インドでサンタはマシューという名前なんだろうか? 気になる。

ちなみにパンチャカルマ中は病院でだされるもの以外は食べられない。
原則肉魚禁止のベジタリアン、スパイス豊富ないわば薬膳料理だ。
滞在している欧米人は厳格なビーガンの方も多いのでケーキはビーガン仕様。

そうこうしているうちに病院から私たちへのプレゼントを渡される。
中にはインドらしいファブリックのトラベルケース。
まさかクリスマスプレゼント貰えるとは思っていなかったので嬉しい。

あとは演芸タイムだった。キャロリングで歌ったものを再度歌ったり、
南京玉簾したり、
学生たちがインド応援歌を歌ったり、
カタックを踊ったり。
締めにここプネは学問の神ガネーシャの街なのでドクターと学生さん全員でガネーシャシュローカという祭りのときに唱える詩歌をがなり終了。

と思いきや、外に連れ出され花火をする。

いつもはひよっこのインターンたちのお姉さんお兄さんぶり
(でもケーキをおいしそうに食べる姿は可愛い)
と二十歳の学生さんの無邪気さ仲の良さに感動した。
インディアンクリスマス。しかし、彼らは何かを勘違いしている。_a0133442_19153969.jpg

by sonoheso | 2011-11-26 18:14 | へっぽこインド滞在記
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